[2001.09.01]
  商売を変えよう


 ▼Programmer claims to crack MS Reader(ZDNet News)【英語】
  http://www.zdnet.com/zdnn/stories/news/0,4586,2809412,00.html日本語


 _ここ_で,今までと同じ商売をしようと云うほうがムシがよすぎる。商法はひとつぢゃない。ムシのいい解決法など,未来永劫ないんだから,今までの商売を変え,新しい商売が,必要。

 マサチューセッツ工科大学のテクノロジー・レビューのページに,マイクロソフト社の電子ブックソフト「リーダー」の暗号を取り除くソフトがあることが記されている。そのソフトウェアの開発者の名前は伏されており,ソフトを配付する意志はないという。開発者は,リーダーの電子ブックをいくつかのパソコンにコピーするために開発したと云う。

 音楽ファイルのコピープロテクトがどうにも明るい話がみえないなか(過去記事),その音楽の先行きを暗示するように電子ブックの方もぼろぼろと問題が出てきている。MSの電子ブックは_1回だけ_コピーできるという代物で,MSはこの暗号は解かれないとかなり自信を持っていた。アドビの電子ブックのコピープロテクトを解くソフトについて講演したドミトリー・スクリャロフ氏が,デジタルミレニアム著作権法で逮捕され(過去記事),その法律は違憲だろうという声があがっている(Impress INTERNET Watchの記事)。その声はかなり大きいようで,200人近くが参加した集会があったり(ZDNet Newsの記事),海外のサイトの投稿でもかなり強い口調での非難が見受けられる。記事のMSのプロテクト回避も,この開発者が表に出さなくても,方法があることさえわかれば,あとは誰かが同じことをする。時間の問題だ。

 書籍がどこでも読むことができ,どこにでも持ち運べる性質なのに対し,電子ブックはどこまでも利用を限定する方策しか立てていない。今までの本とまったく違う,抑圧に充ち満ちたものに,私たちが慣れるのなら普及するだろうが,そんな日が来るとは思えない。音楽もそうだが,釘でずたずたに打ち付けられ,触るだけで壊れていくようなファイルを売って金儲けをしようというのが,そもそもの間違い。ならどおするかって? モノにお金を払わすのではなく,お金を払う動機にお金を払わすんだよ。どんなにウインWMにファイルがあろうと,CDを買う人はいるし,DVDを買う人もいる。自分にはなんの見返りがなくても面白い思ったサイトのバナーを熱心に押す人もいる。それらの人たちは,モノを買っているんぢゃない。わかるかね,老人たちよ。


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